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SpectraSoft

マイクロフォン・信号入力デバイス特性補正機能

Microphone/Transducer Compensation


*)モデルにより差異があります



この特性補正機能は、SpectraSoftで使用するマイクロフォンやサウンドデバイス(信号入力系統)の周波数特性に補正/イコライジングを行う機能です。この機能により、フラット性のない一般録音用途のマイクロフォンを測定用フラットマイクとして流用することが可能になります。

また、本機能はマイクロフォン(信号入力デバイス)のみでなく、アナライザー入力系統に反映しますので、任意のイコライジング・フィルタを被測定入力系に挿入する ケースに有効です。カスタマイズフィルタは後述のようにテキストファイルフォームで自由に作成、ファイル保存可能です。

 

利用手順:


SpectraPLUS-SC
SpectraPLUS/LAB


補正用「.MIC」ファイルはシンプルなテキストファイルです。エクセルやエディタソフトで開き、容易に修正もしくは新規作成して利用することができます。

  左図はサンプルの「AKG_1000.MIC」ファイルをエクセルで開いた状態です。

A列に周波数を(Hz)で、B列にレスポンスを(dB)で記述し、TABセパレータを挿入した仕様です。


エクセルで補正ファイルを作成する手順:

  • マイクロフォンの周波数特性データを用意します。データが提供されてないマイクでは基本的に作成は困難です(*1。 カスタマイズフィルタを作成する場合は特性値を準備します。  
  • A列に周波数を(Hz)で、B列にレスポンスを(dB)で記述します。レスポンスは相対値で記述します。通常「1kHz = 0dB」にします。
  • 最小必要ポイント数は「3」、最大有効ポイント数は「32,000」です。各ポイント間はキュービックアルゴリズムで補間されます。
  • 作成したファイルは、SpectraSoftインストール先の親フォルダ下にある「miccomp」フォルダに保存します。
  • 保存する際、ファイル拡張子を「.mic」にします。 注意)エクセルで既定保存を行うと「.xls」として保存され、その結果ファイルは認識されなくなります。手順が不明な場合は別記をご参照下さい。(*2

 

(*1 無響室環境での特性取得が必要です。簡便性を優先する場合は、SpectraSoftを使用して特性が明らかなマイクとの差分特性をとり、その値を利用します。
(*2 ファイル保存時にネーム文字列をダブルクォーテーションで囲みます(例:"sample.mic")
(*3 ウェイティングフィルタ(聴感補正カーブ)についてはこちらを参照下さい。




SpectraPLUS-DTモデルでは、メニュー<Options><Processing Settings>で開くダイアログの、「Scaling」タブに提供される「Transducer Compensention File」で対応します。

DT