SpectraSoft
サウンドカードデバイスのレベルコントロールについて
SpectraSoftは、パソコンに内蔵されているサウンドカードあるいはパソコンに接続された外付けのサウンドデバイスを介して、マイクロフォン信号などの被測定アナログ信号をアナライザーに取り込みます。
サウンドカード/デバイスの信号入力部は一般的に「MIC」「LINE」と表記されています。パソコン内蔵の場合は、本体の側面あるいは後面にフォーンジャック仕様端子で入力部が設けられています。
こ の入力部に入力される信号の大きさは、接続されるマイクなどの信号ピックアップ機器により様々です。従って、信号入力回路のレベル感度を適切に調整するこ とが必須です。これを行わずに使用すると、過大入力によるサチュレーション障害や過小入力によるノイズ障害が発生し、正確な解析することができません。
パソコンに接続する外付けのサウンドデバイスでは一般的に、レベル感度を調整するためのコントロールノブが本体に設けられていますので説明書に沿って操作して下さい。
ここでは、パソコンに内蔵されているサウンドカードの機能、操作概要を説明します。
WindowsパソコンではOS種別あるいは製品によりサウンドカードの機能、操作に差異がありますが、ここでは代表的な2例を記述します。
- Windows XP
- タスクバー右側に表示されているスピーカーアイコンをマウス右ボタンでクリックします。
- デバイスを選択すると、下図の「サウンドとオーディオデバイスのプロパティ」が開きます。
- 「音声」タブを選択し、録音の「音量」ボタンをクリックします。
- 開いた「録音コントロール」のマイクボリュームの「選択」をマークします。
- コントロールスライダーを適切な位置に移動し、信号入力回路のレベル感度を調整します。調整時にはSpectraSoftをスタートし、アナライザー表示でモニターすると便利です。
- Windows Vista/7
- タスクバー右側に表示されているスピーカーアイコンをマウス右ボタンでクリックします。
- 録音デバイスを選択すると下図の「サウンド」が開きます。
- 「録音」タブを選択し、マイクのプロパティを開きます。
- 開いたプロパティの「レベル」を選択します。
- コントロールスライダーを適切な位置に移動し、信号入力回路のレベル感度を調整します。調整時はSpectraSoftをスタートし、アナライザー表示でモニターすると便利です。
備考)
- ノートパソコン内蔵仕様では、「MIC」「LINE」2つの端子が設けられていない場合があります。この場合「MIC」入力を使うことになりますが、当該入力は一般的に大入力に対応していません。従いまして、数百mVの被測定信号を扱うには適格とは言えません。
- パソコン内蔵仕様では、パソコン本体のノイズ成分が混入することにより自己残留ノイズレベルが上昇します。低レベル信号を解析する場合は注意して下さい。
- 「MIC」入力部は一般的にモノーラル仕様です。ステレオ仕様のケーブルを接続する場合は注意して下さい。
- ノートパソコンでは一般的にマイクを内蔵していますが、「MIC」端子に外部デバイスを接続することにより内蔵マイクが自動的に切断されます。
- 高品位信号、高レベル信号を測定する場合は、外付けサウンドデバイスの使用をお勧めします。数千円から様々な製品が市場投入されています(参考サイト)。