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SpectraSoft
スペクトラムの時系列表示と再処理モード
*)モデルにより差異があります
被測定信号の時系列変化を観察するためにSpectraSoftは、「3D Surface」と「Spectrogram」の二つのビューを搭載しています。
操作手順:
被測定信号の状態を把握するためにSpectraSoftをスタートし、グラフ軸のレンジ幅、FFTサイズ、サンプリング周波数などを適切に設定します。
1)SpectraSoftを次のように設定します。
- Mode ... Recorder
- View ... Time Series(他は閉じる)
- Sampling ... 44100Hz,16bit,Mono(適時)
- FFT size ... 4096(適時)
- Maximum Zoom Out ... 30 Sec.(適時)
2)被測定信号を必要な時間記録します。
- <Rec>ボタンをクリックして記録を開始します。
- 適当な時間記録し、<Stop>ボタンをクリックします。
図1 SpectraSoftはハードディスクに「.WAV」ファイル仕様で記録しますので、60秒間当たり5.292MBのディスク容量を消費します(設定するサンプリング、ビットレートにより増減します)。空き容量を確認して記録時間を調整して下さい。
記録した信号は一時ファイルとしてハードディスクに存在していますが、モードを切り替えると自動的に消滅します。
3)記録した信号をファイル保存します。
- <File>-<Save As..>メニューを開き、適当な名前を付けて保存します。
4)一時的に記録されているデータを破棄します。破棄しない場合は続けて記録する信号が追加されます。
- <File>メニューで<Close>をクリックします。
5)他に測定対象信号があれば2〜4項を繰り返し、適当な名前を付けて保存します。
6)HDに保存した信号ファイルを「Post-Process」モードで読み出します。
- <Mode>メニューで<Post Process>を選択します。
- <File>-<Open>メニューを開き、目的のファイルを選択すると、図1と同様に信号が表示されます。表示されなければ<Run>をクリックして下さい。
7)観察、分析する時間範囲(タイムセグメント)を選択します。
- 矢印アイコンをクリックします。
図2
- マウスをグラフ上に移動すると「+」カーソルが表示されます。
- 選択開始位置でマウスをクリックし、選択終了位置までドラッグしてリリースすると範囲が選択され、黒色の帯で表わされます(図3)。
ファイルの全時間を選択することもできますが時間長に比例して処理がながくなります。図3
8)選択範囲をスピーカーから再生し選択範囲をモニターして確認します。
- 7)項の選択操作が終わるとグレーアウトされていたスピーカーアイコン(図2参)がアクティブになります。
- 音量ボリュームを適切に設定してアイコンをクリックするとコンピュータのスピーカーから再生することができます。
- もし範囲が適当でなければ再選択します。
9)選択範囲のデータを再処理表示します
- タイムセグメントが選択されている状態でマウス右ボタンをクリックし、図4のメニューから「Compute and Display Average Spectrum」を選択すると図5を表示します。
図4 マウス右ボタンをクリックすると現れるポップアップメニューが用意されています。 ここにデータを再処理表示するための「Compute and Display...」機能があります。
Average Spectrum表示
図5
- スペクトラムを時系列で表示するには図4のメニューから「Compute and Display S pectrogram」か 「Compute and Display 3D Surface」を選択します。
Spectrogram表示。Y軸(周波数)、X軸(時間)、そしてレベル強度をサーモグラフィ的に明度または色調で表わします。 X,Y軸配列は入れ替え可能です
図63D-Surface表示。Y軸(時間), X軸(周波数 )そしてレベル強度を等高線で表わします
図7
- 再処理表示グラフでタイムセグメントを選択し部分拡大処理表示が可能です。
「3D-Surface」 ビュー上で前述7.項と同様に範囲を選択し右ボタンをクリックすると「Expand」メニューを選択できます。データをよりズームイン表示する時に効果的です。
図8
10)選択範囲のデータを時系列表示します。
図9
- <Plot>メニューから<Spectrogram>か<3D Surface>を開き、<Run>アイコンをクリックしてファイルを再生すると前述図6、7が表示されます。
- 再度ファイルを再生する場合は、<Rew>アイコンをクリックして再生位置を巻き戻してから<Run>します。
- ファイルの再生開始位置はコントロールアイコンバー上の「スライドバー」(図9)で設定することができます。再生位置はグラフ上にカーソル線で示されます。再生を強制的に停止するには<Stop>アイコンをクリックします。