モード切替は<Option><Processing Settings>メニューでダイアログを呼び出し、「Settings」タブの「Averaging Settings」で行います。
Free Run (Blocks)
プ
ログラムの既定値です。新しいFFTブロックが計算される毎にアナライザー表示をアップデートします。このモードでは、ムービングアベレージを計算するた
めにどれくらいのスペクトラブロックサイズをアベレージするかを決めます。例えば、アベレージングブロックサイズを4にセットすれば現在のスペクトラム表
示値は直前4つのムービングアベレージ(移動平均)です。
もし、被測定信号の変化が大きい場合は小さいブロックサイズを使うべきです。環境騒音が大きい場合は、埋没した信号を捕捉するために大きいブロックサイズを使います。
ア
ベレージングサイズを「Infinite」にセットすると、アナライザーを停止するまで連続してアベレージを実行します。アナライザーを停止あるいは、再
スタートするとアベレージをリセットします。メインツールバーを左ボタンでクリックしてもリセットすることができます。
Sound Level Meter (SLM)
このモードでは標準サウンドレベルメータ(SLM)にマッチするようにアルゴリズムをセットします。アベレージスピードはスペクトラルアベレージングとディケイタイムを次のようにコントロールします。
・Off - アベレージングしません。
・Fast - ディケイレート32dB/sec.でランニングアベレージを算出します。
・Medium - ディケイレート20dB/sec.でランニングアベレージを算出します。
・Slow - ディケイレート4dB/sec.でランニングアベレージを算出します。
・Forever - アナライザーを停止するまで継続計算します。
このモードでは「Exponential」アベレージングを使用すべきです。
Averaging
Options
- Exponential(既定値) - 最後のスペクトラデータにアベレージ処理をします。入力信号を切るとディケイレートはエクスポネンシャルカーブを示します。
- Linear
- 全時間のリニアーなアベレージングです。各スペクトラブロックサイズはアベレージに均一に反映します。このアベレージングは「Stable Averaging」と呼ばれます。
- Vector
- 連続するスペクトラオーバータイムのコムプレックス(Vector)アベレージを実行します。ベクトルアベレージングはフェーズ成分を内包しますので、有意義な結果を求めるならばトリガーリングが使われなければなりません。
備考:「Rial Time」と「Post-Process」の両モードでは動作中、ツールバーの「Avg」コ
ントロールを使ってアベレージングブロックサイズを変更することができます。
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