マクロを使用する手順
マクロ(Macro)は別項で触れているように、SpectraSoftを自動制御するためのツールです。ここではデモ用サンプルマクロを使用してデモ動作を観察する手順を説明します。
マクロ機能にアクセスするには、次のいずれかのルートで「Macro」プロセッサウィンドウを起動します。
- メニュー<Utilities><Macro Command Processor>
- アイコンバー上の「Mac」ボタン
SpectraPLUS Professional Editionには下図のようにいくつかのデモ用サンプルマクロが提供されています。「Macro」プロセッサウィンドウのメニュー<File><Open>をアクセスすると「Open Macro Command File」ダイアログに一覧表示されます。
「Demo...」ネームの各ファイルがデモ用途のマクロファイルです。
- Demo .....mac: 各ネーミングの内容を展開する単項目マクロです。
- Demo.mac: 各「Demo .....mac」を統合し、解説アナウンス(英語)付でデモを連続して展開するマクロです。
- Sample1/2.mac: 非デモ用途です。
リストから任意のファイルを選択し、Macroダイアログの「Run」ボタンをクリックすると、実行するマクロコマンド文字列を反転表示しながら展開を開始します(下右図)。展開中、「Stop」ボタンをクリックすると動作を中断します。また、マクロのプログラム内容を完遂すると自動的に停止します。
「Demo.mac」を選択して一連の機能を参照されることをお勧めしますが、ここではスペースの事情で短いマクロを例に展開の概要を解説します。
リストから「Demo Freq and Level Sweep.mac」を選択します。「Run」ボタンをクリックすると最上列コマンドから順次実行されます。このマクロの内容は以下の通りです。
[ ]内の文字列がSpectraSoft制御コマンドです。
「Send[xxx ]」は、xxxの命令をSpectraSoftに送出することを意味します。
「WaitSeconds x」はマクロの実行を「x」秒間停止することを表します。[Save Config samples\temp.cfg]
現在のSpectraSoftの設定情報を一時定義ファイルに保存し、事後の復元を容易にします。[File Open samples\Demo Freq and Level Sweep.cfg]
Freq and Level Sweepデモを実行するサンプル定義ファイルをロードします。[Rewind]
ファイルの頭出しをします。WaitSeconds 1
プログラムの進行を1秒間ポーズします。[Run]
SpectraSoftをスタートします。WaitSeconds 8
プログラムの進行を8秒間ポーズします。[Stop]
SpectraSoftをストップします。WaitSeconds 2
プログラムの進行を2秒間ポーズします。
Macroダイアログの「View output...」ボタンをクリックすると、マクロによって出力されたデータをビュ
ーワ(図ではメモ帳)で観ることができます。[Rewind]
ファイルの頭出しをします。[Enable Peak Hold]
Peak Holdをオンします。[Run]
SpectraSoftをスタートします。WaitSeconds 8
プログラムの進行を8秒間ポーズします[Stop]
SpectraSoftをストップします。[Set Overlay 1]
Overlay 1にデータをストレージします。[Rewind]
ファイルの頭出しをします。[Disable Peak Hold]
Peak Holdをオフします。[Run]
SpectraSoftをスタートします。WaitSeconds 8
プログラムの進行を8秒間ポーズします[Stop]
SpectraSoftをストップします。WaitSeconds 2
プログラムの進行を2秒間ポーズします。[Hide Overlay 1]
Overlay 1にデータを非表示にします。[Load Config samples\temp.cfg]
保存した一時定義ファイルをロードし、設定を復元します。
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